平成最後の後楽園ホールでのプロレス興行は大日本プロレス

格闘技の聖地後楽園ホール、平成最後のプロレス興行を行なったのは大日本プロレス。

大仁田厚がFMWを旗揚げしたのが平成元年なので、日本マット界におけるデスマッチの歴史はまさに平成とともに歩んだ血染めのヒストリーと言える。

後楽園ホールで大仁田厚&ターザン後藤vsジェリー・フレネマン&松永光弘という日本で初の有刺鉄線デスマッチが行われたのが平成元年の12月。

その後のプロレス団体は多団体乱立時代を迎え、デスマッチはFMWやW★INGを中心に、一時期はメジャー団体と肩を並べるほどの隆盛を極めた。

その後、総合格闘技ブームによりプロレス人気が低迷する中、デスマッチ団体も窮地に立たされながらも、コアなファンの支持のもと、しぶとくその灯火を守り続けた。

進化と深化を重ねた日本のデスマッチは、現在では大日本とFREEDOMSが牽引している。

プロレスブームと言われて久しいが、今後もブームが続いたとしても、デスマッチ団体がメジャー団体のように世間から広く認知されることはこの先も可能性としては非常に低い。コンプライアンスが厳しい現代、流血やグロテスクなどは社会に受け入れられる要素とは真逆の存在である。

いくらデスマッチファイターやファンがその奥にある美学や信念を語っても、世間からはキワモノの一言で片付けられてしまうだろう。

そんな決して大々的に脚光を浴びることがないデスマッチにありながら、それでも、日夜ハイリスクでロウリターンなデスマッチを戦って己の身体を傷つけ続けるデスマッチファイターが私には崇高な存在に思える。

広いプロレス界において、おそらくサラリーマン的な選手も中にはいるのだろうが、デスマッチファイターはそんな選手とは試合にかける思いや覚悟のレベルが違うのだ。デスマッチファイターは後先の計算などせずにデスマッチに人生を掛けているのだ。

ただのキワモノ、ゲテモノだと軽蔑する人がいるのは構わない。むしろそんな感性の方が正常であることはデスマッチファイターもファンも百も承知だ。多様性の時代、しかもプロレスは社会の縮図としていち早くそんな多様性を反映してきたジャンルでもあるのだから、それぞれの人が好きなものを好きな形で応援すればいい。

平成から令和の時代になっても私はプロレスを、とりわけデスマッチを贔屓して応援していきたい。

▼オープニングマッチ 15分1本勝負
鈴木秀樹〇 vs 加藤拓歩●
6分46秒 ワンハンド・バックブリーカー・ホールド

▼第2試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
橋本和樹● 青木優也 竹田光珠 vs 忍 吉野達彦 谷口裕一〇
8分17秒 横入り式エビ固め

▼第3試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
浜亮太 中之上靖文〇 星野勘九郎 vs 河上隆一 菊田一美 石川勇希●
12分43秒 ダイビング・エルボードロップ→片エビ固め

▼第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負
TAJIRI〇 vs 関札皓太●
6分43秒 バズソーキック→片エビ固め

▼第5試合 世界ストロングヘビー級王座前哨戦
6人タッグマッチ 30分1本勝負
関本大介 神谷英慶 兵頭彰● vs 岡林裕二〇 橋本大地 野村卓矢
13分8秒 アルゼンチン・バックブリーカー

▼休憩時間には自身のプロデュースプロデュース興行のPRのため、レジェンドの小橋建太氏が来場。

▼セミファイナル 有刺鉄線ボード6人タッグデスマッチ 30分1本勝負
アブドーラ・小林〇 宇藤純久 植木嵩行 vs 伊東竜二 関根龍一 塚本拓海●
12分25秒 ランニング・バカチンガーエルボードロップ→体固め

▼メインイベント 平成最後のデスマッチ~デスマッチヘビー級王座前哨戦
蛍光灯凶器持ち込みタッグデスマッチ 30分1本勝負
高橋匡哉 佐久田俊行● vs 木髙イサミ 宮本裕向〇
15分25秒 ファイアーサンダー→片エビ固め